概 論 大学リストラ論のススメ

生産性こそが国を救う

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 私は高い生産性こそが日本を救うと思っている、いやいやLGBTの話ではない。
教育の生産性である。 「社会人が必要に応じて学ぶ」より効率の高い「生涯学習社会」それを実現するためには、働き方改革に加え、大学のリストラ(再編)が必要である。
親のすねをかじり、親に負担をかけ、みんなが行くからと単なる横並び意識で大学に行く「ガクレキ封建体制」をやめ「本当に必要な人が大学に行く」生涯学習社会に移行する。
そのために有効なのが「学歴税」である。 なにしろ無駄なガクレキが多すぎる。
ガクレキにカネ使いすぎ! それを防ぐ手段は「課税」である。 国家が「課税するゾー」という姿勢を示せば、ムダな学歴、中身のない学歴は、たちどころに消えてなくなるだろう。
本書で述べている「マトリクス累進」がそれである。
 だがこれに関しては、次のような反対意見もあるだろう。 高学歴な人は、高収入である確率が高いから、既に累進税としてより多くの税を納めている。 その上にさらに上乗せするのかという反発である。
だが私は言いたい、その程度では全然不足だと、不足どころか不公平である。
確かに高卒と大卒とでは、大卒の方が高収入の可能性は高いから、現行の所得税システムとしても、よりランクの高い税率が適用され、より多くの税を払っている可能性は高い。
だが私が提起している問題は、同じ収入の場合である。 大卒で年収4百万の人と、高卒で年収4百万の人が、同じ税率であって良いのかという根本的問題である。
片や塾や家庭教師にカネ使いまくり、手取り足取り教えてもらい、大学に行った人の年収4百万と、大学に行かず、独学で稼いでいる人の年収4百万が同じであって良いのか?
後者の方が生産性は高いわけである。
もちろん生産性が全てではないが、一方で生産性の高い人・生産性の高い企業を優遇しない限り、日本は弱り滅んで行く、国が滅べば、幾ら権利を主張しようが奇麗事を言おうが、弱者は死ぬしかない。
透析患者しかり、寝たきり老人しかりである。
長谷川豊の発言を幾ら批判したところで、そうならないようにするための知恵がなければ悲惨な未来に変わりはない(奇麗事を言うだけで知恵のない野党はもういらない)。

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