第1章 サムライ商法にダマされるな!

1−2 学校もサムライ商法

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それから、約二十年後、高校生の娘がある日泣いて帰ってきた。
進路指導で担任の先生から「高卒なんか相手にされなくなる」と言われ、系列の大学に入ることを強く勧められたのである。
私は、娘を大学に行かせる気などさらさら無くて、高校卒業後は、パソコンスクールと自動車教習所に通わせ、就職させる気でいた。 その事は、学校にもはっきり伝えていた。
家庭の事情もあるのに、よくも「高卒なんか相手にされなくなる」などと無責任に言えたものだ。 系列大学からノルマでも課せられているのか、と思わずにはいられなかった。

今の時代は、大学を出ても就職できるかわからないし、専門性が生かせる仕事に就けるかもわからない。 ましてや、思い通りの収入が得られるかなど、とうていわからない。 そんなことであれば、高卒と大して変わらない。 ならば費やした金と時間を考えれば、大学進学はマイナスである。

そこで私は、昔電話してきたサムライ商法の業者を思い出した。
彼だったらどう言うだろうか? たぶんこう言うだろう。
「そんな三流大学ではダメだ、もっと一流の大学、東大を出なきゃダメだ」
しかし、たとえ東大を出ても就職できるかわからないし、専門性が生かせる仕事に就けるかもわからない。 ましてや思い通りの収入が得られるかなど、とうていわからない。
もしそうなったらどうしてくれるのだ。

すると彼は次にこう言うだろう。
「東大ではダメだ、これからの時代、ハーバード大学を出て、グローバルな視点で活動できる人間でないとダメだ」
要するにきりがないのである。
そうやって、親は限りなく、カネを搾り取られて行くのである。

以上、これは、「学校だってサムライ商法」という話だが、インターネット等を調べて行くと、さらに恐るべき話を耳にした。

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